名古屋市千種区の歯科 覚王山プライベートデンタルの院長田中です。
インプラントについて皆さんに伺います。
「インプラント治療において、
一番大切なことは何だと思いますか?」
それは「治療費」ですか?それとも治療する医院でしょうか?
成功率?年間の件数?技術の差?痛くないこと?
もちろん正解は一つではありませんし、これら全てかもしれません。
インプラントは一度入れてしまうと簡単に外すことはできません。
だからこそ安易な選択をして欲しくないのです。
まず最初に必ず知って頂きたいこと、
「インプラントのデメリット」についてご説明いたします。
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これからのことはあまり記述しているホームページは少ないと思います。
インプラント治療後3年以上経過した267人に行った調査
インプラント周囲炎 9.7%
上記以外に炎症が見られる 43%
(日本歯周病学会より)
日本人の成人の7割〜8割は歯周病です。
その歯周病の方がインプラントを入れれば当然インプラントも歯周病になります。
学会ではインプラントの半分近くにトラブルを抱えているようですが、私自身の経験ではそれ以上の炎症が見られると感じています。
歯周病の治療方法はほぼ確立していますが、残念ながらインプラント周囲炎の治療はいまだに確立していません。
それはインプラントには歯根膜という防御システムがないからです。
現状ではインプラント周囲炎になる前の予防がとても大切なのです。
ご自身の歯だけでなくインプラントを守るために、最低限歯周病をクリアするくらいの歯磨きが必要となります。
さらに現状の保険制度でインプラントのメインテナンスはできません。(入れっぱなしで放置されている確率は高いです)
これらの理由でインプラントを末長く維持していくには毎日の歯磨きそして自由診療によるプロフェッショナル・ケアが不可欠です。
すなわちインプラントを入れる費用だけでなく維持費も手間もかかる、ということです。
あなたはそれだけ十分な歯磨きを毎日する覚悟はありますか?
そしてメインテナンスに歯科医院に通うだけの時間的・経済的余裕はありますか?
以前、この話をしたところ「インプラントは手間のかかる贅沢品だなぁ」とおっしゃった方がいました。
なるほど、言い得て妙だと思いました。
しかしインプラントで得られることも多々ありますし、患者さんの満足度の高い治療の一つであることは間違いありません。
以上のデメリットも理解していただいた上で、最初の問いに戻ります。
「インプラント治療において、一番大切なことは何だと思いますか?」
私自身インプラントを始めて15年以上経ちます。
その中で上の問いの答えが
どこで入れるかよりも、
誰が入れるか
だと思っています。
現在のインプラント治療は進歩し失敗することはまずないでしょう。
しかし様々な治療をこなしながら片手間でのインプラント治療と、プロフェッショナルによるインプラント治療とでは一味も二味も違いがあります。
飲食店で言えばファーストフードと専門店くらいの差があるのではないでしょうか。
例えば骨があるところに入れるインプラントと本来あるべき場所に入れるインプラント。
同じインプラントですが、術後の綺麗さと機能性がまるで違います。
インプラントのプロフェッショナルならば骨が少なくてもそこに骨を造る技術を持ち、適切な位置でインプラントを入れることができるからです。
今では私自身インプラントを施術することは少なくなりました。
なぜなら安心して正確にインプラントを入れる技術を持った経験豊富な歯科医と出会い、チームの一員となったからです。
そのインプラントのプロフェッショナルが青木尚史先生です。
もともと青木先生は国立北海道大学の大学院で補綴科(入れ歯)に従事していました。
その後、大学で学んだ経験を活かすため静岡がんセンターにて癌で歯や顎を失った方への社会復帰に取り組みます。
癌により失われた顎の骨と歯。それを取り戻すべく必死に入れ歯で補おうとするのですが、違和感が強く患者さんと共に苦しみます。
ここで再生療法とインプラントに出会います。失われた顎の骨を再生しインプラントを入れることにより患者さんのQOL(Quarity Of Life:生活の質)が著しく向上することに気づくことになりました。
その後名古屋市立大学病院歯科口腔外科に移り、多くのインプラント症例をあげています。
このように青木先生とインプラントの出会いは患者さんとの苦しみの中から生まれ、多くの方の社会復帰に貢献したのです。
青木先生はよくこんなことを口にします。
「入れ歯でもなんでも噛めるようになって元気になってくれればそれで良い。でも入れ歯でとても苦労している方がいるのも事実。そんな方にインプラントを提供するのが私の役目。」
この言葉を聞くたび青木先生のインプラントに対する情熱が伝わってくるのです。
そしてインプラントを施術する歯科医のなかでも、治療技術や経験のスケールの違いにただ驚かされました。
私がインプラント治療を青木先生に託しているのもご理解いただけると思います。
そんな青木先生に正確なインプラントを入れてもらっても、
その後のケアが不十分ではトラブルのもととなります。
覚王山駅すぐ・名古屋市千種区の歯科 覚王山プライベートデンタルではインプラント治療終了後のメインテナンスを大切にしています。
インプラントを入れるだけでなく、その後のフォローが大切なことは前述の通りです。
他院で施術したインプラントについてもフォローしています。名古屋に転勤してきた方も安心してメインテナンスを受けてください。
名古屋市千種区の歯科 覚王山プライベートデンタルで使用するインプラントは世界的に品質の高さと安全性が認められているHIOSSEN(OSSTEM)とBIOMET 3iを使用します。HIOSSEN(OSSTEM)はアジア人の骨格に合わせた独自のサイズ展開でアジア圏でトップクラスのシェアを誇る信頼できるインプラントです。CT撮影データを元に術前シミュレーションを行い、その計画通り理想の位置にインプラントを埋入手術を実現するため、埋入位置・角度・深さをアシストするための穴が空いたマウスピース=「サージカルガイド」を全症例で作製・使用しています。
青木先生はOSSTEM社の
インストラクターです。
名古屋市千種区の歯医者覚王山プライベートデンタルでは治療を始める前に、歯を失ってしまった原因、患者さまの生活習慣、インプラント治療に感じる不安や疑問、どのような回復をインプラント治療に求めているかなどを丁寧にヒアリングします。
安全なインプラント治療を行うために高性能な設備を使用した精密な検査を行います。CTやレントゲン、口腔内の撮影や血液検査などでお口やあご、お身体の状態をしっかり確認していきます。
※検査結果によりインプラント治療が適切でないと判断した場合は、別の治療法をご提案する場合があります。あらかじめご了承ください。
検査結果に基づいた診断・治療計画を行います。治療にかかる期間や費用、インプラントの必要本数などをわかりやすく丁寧に説明いたします。当院ではインフォームドコンセント(説明と同意)を徹底しています。患者さまが納得された上で治療を開始していきますので、治療の内容をしっかりご理解、ご検討いただき、不明な点や不安がありましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。
より安全なインプラント手術を行うためにも、むし歯や歯周病が見つかった場合はまずその治療を行います。また、あごの骨が少ない場合には骨再生の治療を行うなど、必要に応じた処置を事前に行うことで口腔環境を整え、万全な状態にしてからインプラント手術に臨みます。
術前の綿密なシミュレーション通り、インプラント埋入位置が設計されたサージカルガイドを用いてインプラント(人工歯根)をあごの骨に埋入していきます。通常、局所麻酔を行いますので、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
手術の翌日以降から通常の生活ができます。
インプラントがしっかりあごの骨と結合するのを待ちます。
治癒期間は通常インプラント埋入後3〜6ヵ月程となりますが、患者さまの年齢・健康状態、埋入箇所や骨の質、体質などによって期間は異なります。詳しくはお気軽にご相談ください。
治癒期間は、普通の食生活をすることができます。
上部構造(人工歯)となる被せ物を製作するための型取りを行います。
型取りをしてから1〜2週間後に上部構造が出来上がります。上部構造を装着し、噛み合わせの調整を様子を見ながら行っていきます。
手術後もインプラントを快適に長く維持するためには、歯科医院にて定期的に歯科衛生士によるクリーニングや口腔内チェックを受けていただき、ご自宅でも歯磨きなどのお手入れをしっかりしていただくことが重要です。
お口の中の手入れが不十分だと汚れが溜まってしまうことはもちろん、歯周病と同じ状態(インプラント周囲炎)になりインプラントがダメになってしまうこともあります。
治療後の健康を維持するためにも、ぜひ定期検診にお越しください。